福岡市認可障害者就労継続支援 株式会社マザーアース


【EPISODE-22】やっと涼しくなった秋の楽しみ


― 弱視ジジイも季節の変わり目に笑う ―

秋分の日が過ぎて、ようやく涼しい風が吹きはじめた。

まさに「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもんだ。

晩夏の寝苦しさともおさらばして、夜はクーラーいらず。

虫の声がBGMになり、窓を開ければ秋の気配が舞い込んでくる。

さらに親潮が戻ったおかげか、秋刀魚が安くなってきた。

ジジイの食卓もにわかに華やぐってもんだ。

思い返せば若い頃、某企業で催事の企画をやっていた時代があった。

日本の四季は実に商売に重要で、暑さ寒さがはっきりしてこそ、季節ものの商品がよく売れたもんだ。

やっぱり旬のものは安くて旨い。これは商売人でなくとも納得の真理だろう。

読書の秋はジジイには縁が薄いけど、「天高くジジイ肥ゆる秋」なら大歓迎。弱視で景色はぼやけても、季節の味や空気感はしっかり楽しめる。

体にちょっとガタがきても、まだまだ人生の祭りは続いている。

涼しい風に吹かれながら、今日もポジティブに歩いていこうじゃないか。