若いころは、「相談するなんて、男が廃る!」なんて思っとった。
困っても黙って耐える、昭和の頑固オヤジスタイルでね。
でも、視覚障害が進んで、道に迷って立ちすくむようになったとき、気づいたんだよ。
「こりゃ独りじゃムリだわ」って。
ある日、意を決して役所の福祉課に飛び込んだ。
ド緊張で声もうわずってたけど、窓口のお姉さんがめっちゃ優しくてさ、「大丈夫ですよ、一緒に考えましょう」って言ってくれてな。
不覚にも、ちょっとウルっときちまったよ。
相談ってのは、ただ“助けを求める”ことじゃない。
“新しい可能性を開く扉をノックすること”なんだなと、後から気づいた。
人に話すことで、見えない道の先に小さな光がポツンと灯る。
その光を頼りに、また一歩進めるようになる。
ジジイ、ようやくわかったよ。
「相談する男」は、弱いんじゃない。むしろ、クソかっこいい。
ジジイ勇者はレベルアップを果たした。障がい者手帳持ちに