株式会社 マザーアース ロゴ
福岡市認可障害者就労継続支援 株式会社マザーアース


【EPISODE-13】見えない時代の見えない関係


~リモートの先にある、ジジイの孤独~

リモートワークってやつは、最初は「便利でええなあ」と思った。
でも、しばらくすると、どこか心が乾くというか……「何かが足りん」と感じ始めたんよ。

画面越しに見る人の顔は、どこか平面で、温度がない。笑顔も、沈黙も、空気感が伝わらない。
チャットでやりとりする言葉も、妙に冷たくて機械的。ちょっとした冗談も伝わらんし、誰かの「うっかり」も怒りに変わりやすい。便利やけど、ギスギスする瞬間がある。

若い子たちはスマホやSNSで育ってるから、慣れてるのかもしれん。でもな、昭和のジジイからしたら、人付き合いってのは“間”とか“気配”でできてるもんやと思っとるんよ。
空気を読む、目で語る、隣にいてこその関係ってあるやろ?

それが今は、顔も見えず、声も届かず、ただ“通知”で生きてるような感覚。
ジジイになると、ただでさえ世界がぼんやりしてくるのに、これ以上「見えないもの」が増えたら、ますます取り残されそうで怖い。

…とは言え、リモートの良さもちゃんとある。体がきつい時、天気が悪い時、移動が困難な人にとっては救いでもある。
だからこそ、どっちか一方じゃなくて、「会う」と「繋がる」のバランスが大事なんやと思う。

時代は変わる。でも、人と人との距離感は、変わってほしくない。
そんなことを、今日も画面の向こうの「ミュート中の人たち」を眺めながら考えてる、リモート慣れしてしまったジジイしゅうでした。