福岡市認可障害者就労継続支援 株式会社マザーアース


【EPISODE-20】マスク社会のジジイ観察記


~弱視でも笑って生き抜く術~

いやはや、実際に感染にかかったりすると、こりゃまた悩ましいもんだ。

ジジイは保険の薬で治したが……ちと高かった。

世の中「マスク、マスク、マスク」と、まるで取締り官が街を徘徊してるみたいな時期もあったな。

病院でマスク必須なのはまだわかるとして、最近エレベーターに貼ってあった紙には驚いた。「すでに利用者が乗ってる場合は相乗りご遠慮ください」だとさ。なんじゃそりゃ?人類はいつから透明人間のように避け合う生き物になったんだ。思わず「イラッ」ときたけど、ジジイもしょせん一人の弱者。世の中がそうなら従うしかない。

それでも、こういう不便や制約をくぐり抜けるのも、人生のトレーニングみたいなもんだ。弱視になったジジイでも、マスク越しにニカッと笑えば、案外人の心は通じるんだよ。変化は避けられん、なら笑って受け流したほうがラクってもんだ。世の中は確かに異常に見えることだらけ。でもまあ、「あんたも生きてる、ワシも生きてる」って、それだけで十分立派じゃなかろうか。