~見えにくくなっても、社会との縁は切らないジジイの覚悟 ~
定年退職が、いよいよ現実味を帯びてきた。
来年の行政年度、三月末で円満退職の予定である。
世間でよく聞く「悠々自適な年金生活」?
残念ながら、うちにはそんな立派な看板は掛からない。
突入するのは、「ギリギリ死なない程度の年金生活」だ。
名前は貧相だが、意外としぶとく生きられそうではある。
ありがたいことに、A型事業所は雇用契約なので有休がある。
気づけば、そこそこの残日数が溜まっていた。
「消化してください」と言われたので、遠慮なく使わせてもらう。
ジジイになると、遠慮は体に悪い。
堂々と休むのも、立派な社会参加なのだ。
弱視になったのは人生の途中だったが、そこで終わりにはしない。
見えにくくなっても、できる仕事はあるし、役割もある。
年金生活に入っても、社会との縁まで退職する気はない。
ジジイはジジイなりに、今日も前を向いて生き延びるのである。