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辻 仁成の『立ち直る力』

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作家、ミュージシャン、映画監督、演出家・・・そんな多彩な顔を持つ辻 仁成(つじ ひとなり/つじ じんせい)をご存じだろうか。私が東京に住んでいた頃、かれこれ約40年前、彼が率いていたエコーズというバンドが大好きで、ライブにデビュー時から数度足を運んでいた思い出がある。辻氏はその後バンドを解散して作家になり、芥川賞などを受賞。これまでに多くの小説を書いており、私はそのほとんどを読んでいる。彼は幼少期に福岡市・高宮に住んでおり、小説の舞台が福岡であるのも多い。

おすすめの小説はいっぱいあるが、今回ご紹介したいのは小説ではなく随筆・エッセイの類にあたる『立ち直る力』という書籍である。文庫本で、私はちょっと気持ちがダウンした時に時々読むようにしている。そこには前に進む言葉が散りばめられている。頑張らなくて、我慢しなくていいんだと思える本で、最近はやりの自分に価値があるという自己肯定感ではなく、ダメな自分を許す感覚に近い内容が、自分の心持にあっているのだろう。

興味がある方は、ちょっと前の本なのでネットで購入を・・・。さっき調べたら、中古で500円以下で買える感じ。1ページ1メッセージ完結で書かれているので、どこから読んでも良く、気軽に読めるよー。

※次回は辻仁成の音楽について書きます。